後書き 
 

 教えてあげようナルバレック先生

 ナルバレック「ナルバレックと」

 メレム「メレムの」

 二人「後書き代りの解説コーナー」

 ナルバレック「ふん、やっと二作目終了か、遅筆だな」

 メレム「しかも稚拙だしね」

 ナルバレック「まあよい。そんな訳で色々と解説してやろう。ありがたいと思え」

 メレム「うわー、知らないよ。そんな事言って。初めての人は引くよ」

 ナルバレック「知らん。そんな事は」

 メレム「まあ、早速いきますか」


 ──琥珀と翡翠の母親の秘密──

 メレム「早速だけど、これだね。二人の母親が禁を犯したため家が潰されたとあるけど何をしたのかな」


 ナルバレック「始めに考えつくのは双子を生んだ事だろう。古来より双子は不吉の証と思われてきた。

 力が二つに分かれる。対極の存在……その理由はさまざまだ。だから、生まれた場合は片方を殺さな

 ければならない」

 メレム「へえー、どちらが殺されるのかな」

 ナルバレック「恐らく翡翠だろう。こういうのは後から生まれてきた物を殺す物だからな。母親も

 翡翠を守ってと懇願しているしな」

 メレム「なるほどねー」

 ナルバレック「他にも理由は考えつく。次の候補は父親のせいだな。恐らく二人は不義の子なのだろう」

 メレム「痛い話だね」

 ナルバレック「ここで大胆な仮説をしてやろう。二人の父親は遠野家に縁のある相手かもしれん」

 メレム「そっ、それは大胆だなー」

 ナルバレック「ありえない話ではないぞ。二人が遠野家に引き取られたのはなぜか? いくら母親の罪

 とはいえみすみす子も退魔の家の対極の魔の血統に引き取られて何もしないのはおかしい。これは

 子自体が穢れている──すなわち二人に魔の血が流れていると考えれば説明つく」

 メレム「おおっー。説得力があるねー」

 ナルバレック「それに最大の証拠もあるぞ」

 メレム「なになに」

 ナルバレック「翡翠ちゃん反転衝動。二人は反転するのだ。髪も赤い」

 メレム「一気に説得力がなくなったよ」

 ──琥珀の掃除オンチの謎──

 ナルバレック「これについてはきちんとした仮設があるぞ」

 メレム「はいはい、何かな」

 ナルバレック「これは翡翠のためだ。翡翠を守るためにやっているのだ」

 メレム「はいー? おかしいよ。いつも後片付けは翡翠がやってるんだよ。いらぬ苦労をかけるだけだよ」

 ナルバレック「確かに今はな、けど、考えてもみろ、あの屋敷に四人だけで暮らすようになったのは

 秋葉が当主になってからだ。それまでは多くの親戚と使用人がいた。そんな中で料理の手伝いも満足に

 できない翡翠の立場はどうなる。琥珀が料理も掃除もできる様では立つ瀬が無いぞ」

 メレム「うっ、確かに」

 ナルバレック「料理下手より掃除下手の方がインパクトはでかい。高価な壷など割ったら注目は一気に

 集まるぞ」

 ナルバレック「もう一つ証拠がある。琥珀は台所を任されているが皿などは割らない。後片付けは翡翠が

 してるという説もあるが、台所仕事は琥珀に完全に任されていると考えたほうが無難だ。台所は綺麗で

 普通の部屋は掃除はできない。そんなバカな話があるか」

 メレム「でも、そんなことしたら……」

 ナルバレック「恐らく、折檻されただろうな。そのまま、嬲られたかもしれん。でも、そうやって自分が

 目立ち、翡翠をかばったのだ」

 メレム「うん。だったら、今はそんなことしなくていいじゃん。翡翠を責める相手はいないのだから」

 ナルバレック「一流の詐欺師は自分をだます。恐らく長年の習慣が身について抜けなくなったのだな」

 メレム「ということは」

 ナルバレック「うむ。本当に掃除オンチになってしまったのだ」

 メレム「だめじゃん」


 ──二代目ネロ・カオスとは誰だ──

 メレム「これはー?」

 ナルバレック「これはある作品に出てくるオリキャラだ。ローキックと下段突きが得意技。固有結界

 「夢想無念」をつかう」

 メレム「なにそれ」

 ナルバレック「詳しい事は秘密だ。「仮面獣の饗宴」という作品で登場する予定だ。志貴の体に埋め

 込まれた混沌の欠片が自我を持つという所から話は始まるとだけ言って置こう」



 メレム「そんな訳で」

 ナルバレック「短いが今回はここまで」

 二人「次回の授業をお楽しみにー」



 今度こそ終わり