caffemocha






 壁に大きく開いた窓から差し込む陽射しも眩しい、壁際の一席。ゆったりと、場の時間を引き延ばすようにクラシックの流れるその喫茶店に、彼は居た。
 その店で一番大きなサイズのマグカップを片手に革表紙の本を読むその姿は、平均よりはやや美形な顔立ちと知的な印象を与える眼鏡のためか、妙に様になっている―――のだが、その身に纏う空気には、どこか投げ遣りな感があった。
 本が楽しくて読んでいるというよりは、他にすることが無いから読んでいるというような、およそ読書中とは思えないほどの集中力の散逸っぷりが、余人には窺える。かと言って、張り込み中の刑事よろしく周囲を警戒するわけでもなく、彼の意識の向く先はどうやら本だけのようである。
 要するに、集中はしていながとりあえずは本に没頭している、という状態なのだった。
 ならば当然、周囲へ向けられる注意力も推して知るべし、珍しいものを見た、という顔で、二重になった窓ガラスの向こう、大通りの側から手を振る少女の姿にも一向に気付かない。
 陽に耀く金髪と、猫のような気配を感じさせる深紅の瞳。鼻梁の通った、綺麗という単語が役不足に思えるようなその顔を不機嫌そうに歪め、それでも愛嬌たっぷりに、少女がむぅ、と唸ろうとも、それに気付く気配すらなかった。
 ただ漫然と、なんとなく手を伸ばし、なんとなくマグカップを掴んで、それに満ちたブラックのコナをなんとなく啜る。

「……にが」

 背を向けるドアのベルが来客を告げても、既に聞き慣れたその音に関心を示す筈も無く―――或いは、耳に入ってすらいないのかもしれないが、マグカップを置いた手でなんとなく本のページをめくり、そこに書き連ねられた文字をなんとなく読み流していく。
 その、ただ無為に時間を費やすだけの読書を、

「ねえ、こんなところで何してるの?」

 嘘のように澄んだ声が遮った。
 ページをめくる手が止まり、聞き覚えのあるその声の主を確認すべく、彼が顔を上げる。
 視線の先の予想通りの顔が「ここ、いい?」と彼に訊き、答える間もなく向かいの席に腰を下ろす彼女の顔をじっと見てから、曖昧に頷き、漸くの答え。

「……家、追い出されたんだよ。大掃除するからって」

 言って、屋敷を出る前のメイド姉妹との会話を思い出したのか、彼は僅かに顔を顰める。

「ふ〜ん……手伝うとか、言わなかったんだ?」

 志貴なら言いそうじゃない?と付け加えた彼女の笑顔に苦笑で返し、彼が言う。

「いや、言ったんだけどさ……
 翡翠は聞く耳持たんって感じだったし、琥珀さんも、今日はフォローしてくれなかった。
 秋葉は……まぁ、いつも通り」

 それに相槌を打ちながら、それで不機嫌そうなのね、と心の中で思って、それとも寂しいのかな、と彼女は思い直す。
 なんにせよ、思いがけない場所で、思いがけず二人きりの時間を得られたのだ。ならば今日は、このまま彼を独占してしまおうかと、彼女は秘かに思う。“今日は”の部分が実は“ほとんど毎日”であることには、当然自覚がない。
 テーブルに置かれたメニューを開き、それのあるのを確かめると、やって来たウェイターに、最近のお気に入りであるカフェモカとバナナナッツソイマフィンを注文する。
 その間にも話を続けていた彼に意識を戻し、

「それでまぁ、これといって行く当ても無し、なんとなくふらついてたらここが目に入ってさ。
 偶にはこういうのもいいかな、って」

 そう言って笑う彼を見て、何故かその言葉が、今日のこれからに一人思いを馳せていた彼女の心に引っかかった―――ような気がした。彼の言う“行く当て”に、自分の部屋が入っていなかった。そのことに微かに反感を覚えたのだと気付く前に、胸に痞えたもやもやしたものが消えてしまう。
 結局、違和感を覚えた気がしただけで、実際に何が気になったのか、彼女にはまるで分からない。分からないまま、

(―――まあ、いいか)

 そう、行き詰まりさえしなかった思考を切り上げて、目の前の彼に意識を戻す。
 けれど。

「じゃあ、今日はこの後も暇なのね?」

 水を向けた彼はと言えば、また、読書の続きに戻っていて、

「うん? ああ……特に用事も無いしな」

 素っ気無いその返答が、彼女には面白くない。会話もそこで途切れてしまう。
 そんな本なんか放っておいて、自分を見て欲しい。偶然にでも、こうして会えた以上は自分に構って欲しい。

「そっか」

 思わず零れた言葉に、そんな心情の顕れか微かに険が混ざるが、彼に届く前に声は霧散し、そこに篭る感情の欠片に彼は気付かない。
 小さく深く息を吸い、場に満ちた沈黙を破れなかったそれに代わって、彼女の放つ、第二撃。

「ね、志貴」

 その声に、しかし彼は、視線も上げずに答えるだけ。ああ、とも、うん、ともつかない曖昧なその返答は、ますますもって素っ気無い。彼女はちっとも面白くない。

「ねえってば」

 もう一度、今度は意志を持って険を込め、呼ぶ。
 漸く、彼の顔が彼女を向く。

「どうした?」

 その返答に気が抜けそうになりながらも、なんとか不機嫌な体を保ち(この“自身の感情を隠蔽、或いは偽装して相手に接する術”は、彼の屋敷のメイド・姉に学ぶところが大きかったりするのだが、とりあえずそれは置いといて)、繕った険を音に乗せ、彼女の次言が放たれる。

「だから、今日はこの後暇なんでしょ?」
「? そうだけど……」

 相変わらずの、まるで要領を得ない返事。
 にぶちんめ、と心中で悪態をつきつつ、半ば諦めながらも彼女は続ける。偶には彼に、自分が答えを言う前に気付いて欲しいのだった。
 しかし―――――

「なら、どう過ごしてもいいのよね?」

 再三に亘る彼女のその言い様に、日頃鈍感で通っている彼が、

「ああ」

 蛞蝓よりも遅い進歩のその片鱗を、

「だからこうして―――」

 本人の全く意図せぬままに、

「―――アルクェイドと二人で居るんじゃないか」

 見せた。

「ぇ……………」

 思いがけないカウンターに、彼女は一瞬呆気に取られ、その間隙を突くように、彼は再び本の虫(と呼ぶには語弊がありそうだが)へと戻ってしまう。
 数瞬遅れて彼女が原状回復を果たす頃には、さっきと同じ、なんともいえない沈黙が横たわっていた。
 読書に専心する(傍目にはとてもそうは見えないが)彼に視線を向けても、いっそ清々しいほどのノーリアクション。視線に篭める力を強めても、それは少しも変わらない。結局ここに戻るのかと、思わず零れる溜息一つ。
 確かに二人きりには違いないけど、と、真祖の姫は心中でぼやき、偶に訪れる“何もせず一緒に居るだけの時間”を思いつつ、

「おまたせいたしました」

 そう言って、見計らったようなタイミングで品物を運んできたウェイターに、なんとなく感謝をする彼女であった。
 当面の手慰みが出来たからという、わりとしょうもない理由ではあったけれど。










 街の喧騒も届かぬそこで、彼はただ、それを読む。
 自身にも憶えのある、時折浮かぶその疑問の答えが、そこに書かれていることを期待して。
 傍目にはとてもそうは見えない真摯さで、漂う雰囲気からは想像も出来ないほど真剣に、そこに連なる言葉を追う。
 陽の輝きに染まるそこで、彼女はただ、彼を見る。
 彼に向ける心の片隅で、自身の変化に戸惑いを覚え、不思議とそれに安堵しながら。
 口々に“貴方は変わった”と言う、彼女に近しい人々の顔が、溶けかけのクリームの泡に浮かんで消える。


 







 流れる曲がまた変わり、マフィンもとうに食べ終わって、初めは意外と絵になるな、と眺めていた彼の読書姿にも見飽きた頃。
 カフェモカはまだ残っているものの、すっかり手持ち無沙汰になった彼女は、席について初めて、それに意識を向けた。
 彼のマグカップの横、マフィンの載っていた皿の前に、同じ仕立て、同じ題の本が二つ、積んである。背表紙の下端近くに刻まれたギリシャ文字は“II”と“III”。彼が今手にしているのが、恐らくは“I”なのだろう。

「……ねえ」

 ほんの些細な興味から、彼女が訊く。

「それ、どんな話?」

 彼の振り分ける意識容量を、あろうことか自分よりも多く取っているその本は、いったいどんな内容なのか。そんな“些細な興味”から、彼女は彼にそれを訊いた。
 すっかり温くなったカフェモカを一口、彼の返事をじっと待つ。
 同じくコーヒーを一口飲んで、

「よくあるファンタジーだよ」

 視線を上げた彼が答える。

「妖精のお姫様と、人間の騎士の話」

 その言葉に。
 何かに―――誰かに似ていると、彼女は思う。
 確認するような問いが、思わず零れた。

「妖精と…人間?」
「そう。種族の違う二人の、恋の話」

 聞いて、彼女はそれに気付いた。
 種族の違う者同士の、恋の物語。それはまるで―――

「それって、なんだか……」

 そう、まるで―――

「私たち、みたいだね」

 常には無い小さく微かな、けれど聞き漏らすことの無い確かさを持った声で、彼女がぽつりと呟いた。
 言ってから、それまで彼に真っ直ぐ返していた視線を、彼女は彼の手元に落とす。視線はそこから、テーブルに置かれた同名の本へと移り、不意の言葉にどう答えるべきか戸惑う彼を余所に、積まれた内の一冊、“II”をその手に取った。
 本を開き、文意を読み取れるだけの文字を拾いながら、ぱらぱらとめくっていく。
 そうして読み進むうちに、彼女はある一場面に目を留めて、その少し前から読み始める。今度は一言一句を追って。
 そこに描かれていたのが、別離を強いられた二人の、妖精姫が騎士に問いかける場面であることを、まだ前巻を読む彼は知らない。彼女が何に気を惹かれ、こうも熱心に読み始めたのかなど、当然知る由も無い。
 結局彼は、投げ掛けられた言葉に答えられず、しばらく彼女を見やってから、視線を手元の本へと戻した。
 残ったのは、本をめくる乾いた音と、店内に流れる弦楽器の旋律。時折、彼がコーヒーを啜り、カップを戻す音が混じるが、それもすぐに音の波に沈んで消える。元より静かな店内の、何組か居る客の交わす声も、クラシックのBGMの裏に隠れる程度。
 ただ、彼女に由るどことなく重苦しい時間だけが、二人の間を流れていく。
 雰囲気に中てられた彼が幾度か彼女に視線を向け、その度にまた、手元の本へと視線を戻す。
 そんな彼の様子に気付いているのかいないのか。
 彼女は、『それ』に読み耽っていた。
 別離は避けえぬ理由から。しかしそれには興味が無い。彼女の意識が向かう先は、姫の言と、騎士の答。



 妖精姫は言う。
 今はよくとも、やがては離れることになる。貴方と私とでは、時の歩みが違いすぎる。
 騎士は答える。
 それでも私は構わない。この命果てるまで、私は貴方と共に在りたい。

 妖精姫は言う。
 それではあまりに悲しすぎる。貴方の命果てた後、私は独りになってしまう。
 騎士は答える。
 ならばこの命尽きる前に、必ず届いてみせましょう。出来ずば亡者になろうとも、貴方と共に往きましょう。

 妖精姫は言う。
 それではあまりに辛すぎる。宵よりも深い虚の底にも、死よりも冥い闇の底にも、貴方を遣りたくはありません。
 騎士は答える。
 ならば貴方が力を棄て、私の許においでください。等しく時の流れる中を、共に死すまで歩みましょう。



 その問答に、ページをめくる彼女は自身と彼の姿を重ね、いくつかの現実と、いくつかの幻想を抱く。
 その間にも、物語は進む。



 妖精姫は思う。
 確かに、人が妖精界へ届くには難く、妖精が人界に届くには易いことでしょう。
 けれど、姫たる身の私が、自身の世界を棄てるなどあってはならないこと。
 ならば、と妖精姫は騎士に問う。
 貴方の答えが、私の思うものならば、貴方の命果てるまで、私は共に在りましょう、と。
 騎士にとって幸福な、けれど自身にとっては辛い結末を迎える選択肢を、彼の為に選ぶ。その決意を、確たるものにするために。



 徐に、彼女が本から顔を上げた。
 既に冷たくなってしまったコーヒーの残りを流し込んでいた彼は、何事かと視線を向ける。
 その様をじっと見て、僅かな逡巡の後、彼女が口を開いた。

「貴方の望む世界、願う未来に―――私の居場所は、ありますか?」

 気圧されるほどに真摯な瞳で、妖精姫と同じ言でもって、彼女は彼に問う。
 期待する答えは、ただ一つ。彼ならば、と信じる瞳に、不安の色が微かに覗く。
 カップを口につけたまま、彼はその問いに固まって動かない。
 二人の間に沈黙が下りる。
 来客を告げるドアのベルの音が、いやに大きく聞こえた。

「……志貴?」

 待ちきれず名を呼ぶ彼女の、僅かに怯えを含んだ声が、彼の耳朶を打つ。
 それで漸く金縛りから解放された彼は、緩慢な動作でカップをテーブルに戻すと、一つ大きく息を吸い、ゆっくりと首を振った。
 常は朴念仁だの愚鈍だのと言われていても、さすがに彼女の真剣さは感じている。ともすれば、その裏に隠れた想いにも気付いているだろう。
 それでも彼は、首を横に振った。

「………っ!」

 息を呑む、彼女の気配。在り得ないものを見たようにその瞳孔が開かれ、そこに、彼の声が静かに響く。
 意味を成さないその問いを、はっきりと否定するために。

「俺の望む世界に……願う未来に、おまえの居場所があるかどうか、だろ?」

 確かめるように、言い聞かせるように、優しい声で彼は言う。

「なら、その問いには意味はないよ」

 驚愕と悲哀と絶望とが綯い交ぜになったその中に、新たに疑問の色を浮かべる彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ、言葉を継ぐ。

「おまえの―――アルクェイドの居る世界が、俺が望む世界だからな。
 アルクェイドと一緒に居たいっていうのが、俺の願う未来なんだよ」

 深紅の瞳が感情に揺れる。彼の言葉が、彼女の心に深く沁み込んでいく。

「だからさ、そこにおまえの居場所があるかないかっていうのは、そもそも考える意味が無いんだ」

 依然手に持つ本に書かれた騎士のものとは、その存在をもって強く誓う騎士のものとは、大きく懸け離れた彼の答え。
 それでも彼女は、その言葉が自分の望む以上のものだったことが、心から嬉しかった。

「……志貴」
「うん?」
「ありがとう」

 その発露、感謝の言葉を口にして、照れたように笑う彼女に、彼も赤い顔で笑い返す。
 その笑顔に、彼女は、妖精姫と同じ誓いを心の中で唱えた。
 声にすれば、逆に薄れるような気がして、だから、心の中で強く唱えた。
 貴方の命尽きるまで、私は貴方と共に在ります、と。







 


 街の喧騒も届かぬそこで、彼はただ、それを想う。
 心の片隅に蟠っていた疑問、出来るだけ見ないようにしてきた恐怖と。
 常に求めて居たそれらへの答えが、自分の中に既にあったという事実を。
 陽の輝きに染まるそこで、彼女はただ、彼を想う。
 彼のくれた答えを胸に、彼のくれた言葉を心に。
 遠く遥か、広がる世界を夢に描き、そこで過ごす、彼との時間を現に見ながら。










 結局、

―――――途中から読むのって気持ち悪いじゃない

 そう言う彼女の要望と、自身も続刊を読みたかったこともあり、どちらのカップも空になって尚、二人して同じ物語を読んでいた。
 彼女の手には“I”が、彼の手には“II”があり、二人ともが黙々と頁をめくっている。
 と、“II”を読み終わり、彼女もそろそろ“I”を読み終えそうなのを見て、彼がそっと声をかけた。

「……なあ」

 不意の呼びかけに彼女は顔を上げ、訝しげに答える。

「? なに?」

 その様子に微笑して、彼の口から、彼女には思いも掛けない提案がなされた。

「家、来るか?」
「……いいの?」

 そう尋ねる彼女の声音は、当然のように当惑の色。

「また妹が怒るんじゃない?」
「まぁ、怒るだろうな」

 彼の申し出が嬉しくないわけはなかったが、何故そんな結果の分かりきったことをしようとするのか、彼女にはさっぱり分からない。
 私の行きたい時に勝手に行ってるし、それでいいじゃない、と彼女は思う。

「でもさ、ちゃんと玄関から入れば、あいつも客として持成すんじゃないか?」

 畳み掛けるように言う彼の目をじっと見て、その真意を探る。
 彼の漆黒の瞳が、彼女の深紅を見つめ返す。

(よく、わからない)

 顔に出るときはすぐ出るくせに、出ないときはまるで出ない彼をみながら、さっきとは別の理由から、彼女はしばし思い悩む。
 やがて、“二人きりの時間”から“志貴にお呼ばれ”へと天秤が傾き、

「志貴がそういうなら……遊びに行こうかな」

 微かに喜色の混じる声で頷いた。
 その答えに、

「じゃあ、行くか」

 言って彼は立ち上がり、

「うん」

 答えて、彼女もそれに倣う。
 彼も彼女も読まなかった“III”もまとめて、本をカウンター脇の棚に戻し、品の良いマスターに二人分を支払って外へ出る。
 背後で閉まるドアがベルの音を店内に押し遣り、ふと見上げた空は、吸い込まれそうなほどに蒼かった。


「このまま直ぐに、志貴の家に行くの?」


 彼女にとって。
 それは、いつもと同じ、平穏な一日。
 いつまでも続きそうな、けれどいつかは終わってしまう、彼との時間。
“幸せ”という言葉の意味を初めて知ることになった、ひと時のその一部。




「そうだな……」




 彼にとって。
 それは、いつもと同じ、平穏な一日。
 幸いにしてまだ陽は高い。大切な“今日”はまだ十分残っている。
 ならば、と彼は思う。
 屋敷へ戻る前にもう少し、せめて日が傾くまでは、彼女と街を歩くのも良さそうだ、と。







「もう少し、ふらついてみるか」







 彼らにとって。
 それは、果てなく続く、平穏な一日。
 いつか途切れることへの恐怖を孕みながら、穏やかに流れていく時間の、その一部。












「アルクェイド、行きたい場所とかあるか?」
「志貴と一緒なら、どこでもいいよ」












 二人で街を廻るうち、彼が屋敷を追い出された理由に思い至るのは、また別の話―――――





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